地産地消

地産地消とは?消費者の3つのメリット

地産地消という言葉は、最近テレビで農産物直売所が取り上げられるようになったことで広く知られるようになりました。

地産地消とは、その土地で生産された農作物などを、その土地で消費することです。

生産者にメリットがあるように思えますが、実は消費者にも大きなメリットがあるのをご存知でしょうか?

今回は、地産地消とは?消費者の3つのメリットをご紹介いたします。

地産地消とは

地産地消とは、「農産物などが生産された土地で消費する」ことです。

例えば、A市でトマトを収穫し、A市内で販売しているのをBさんが購入し、A市内の自宅で消費するということです。

地産地消という言葉は今から30年以上前の1981年に、当時の農林水産省が4ヶ年計画で実施した、「地域内食生活向上対策事業」から生まれまれました。

当時は農村の食生活が、お米や味噌汁に漬物という塩分の高いものだったため、高血圧などの症状が多くみられていたことを受け、脂肪やカルシウム・タンパク質の不足などを改善し、国民の健康増進のために実施されました。

現代では、農産物直売所などを通じて、生産者の顔などの情報を消費者が知ることができ、安心して安全で新鮮な農作物などを購入することを意味する言葉となりました。

地産地消は農作物直売所だけでなく、その地域の学校給食や、観光業などで取り組まれており、特に学校給食においては、子供たちの食の安全確保の他に、食育という教育に一役かっています。

地産地消の3つの消費者メリット

地産地消は生産者にとっては、農作物直売所などで自分の農作物などを、消費者に近い場所で売ることができるというメリットがあります。

このメリットによって、生産者は消費者ニーズを近い場所で把握することができるので、消費者ニーズに応えた農作物などを販売することができ、収益の増加などのメリットがあります。

その他にも、通常のスーパーなどに卸す農作物の場合、形が整っていない、大きさが均一でないなどの理由で廃棄されてしまう農作物なども、直売所では売ることができるので、食品ロスを減らすことができるというメリットもあります。

では、地産地消の消費者メリットはどのようなものなのでしょうか?

1. 生産者情報を知ることができる

農産物直場所など地産地消を推進している場所では、生産者情報を消費者に公開していることが一般的です。

そのため消費者は、生産者の顔や名前、住所などの情報を知ることができるので、その農作物などが誰がどこで生産したのかを知ることができるというメリットがあります。

昨今の食品問題で、冷凍食品には有機リン酸などが混入し、乳製品にはセシウムが混入するなど、食の安全が問われる時代になっていますが、地産地消を推奨する場所においては、食の安全が確保されているので、消費者は安心して農産物などを購入することができます。

2. 安く購入できる

スーパーなどで購入する農産物などは、中間卸売業者が仲介するので、中間マージンが価格に上乗せされています。

しかし一方で、農産物直売所では、中間卸業者を仲介せず、生産者と直売所が直接やり取りをして農産物などを販売しているので、余計な費用が上乗せされておらず、消費者は安く新鮮な野菜を購入することができるというメリットがあります。

3. その地域の農業などを活性化できる

地産地消を推進する農産物直売所やレストランなどの施設を利用することで、生産者は収入を確保することができ、その分生産技術に還元することができます。

生産技術を次世代が受け継ぐためには、絶えず誰かに必要とされる必要があるので、地産地消を家庭で取り入れることで、その地域の生産農家などを活性化させることに協力することができます。

伝統的な食文化を次世代が受け継ぐことができるので、これから先の長い将来においても、現代で愛されているその土地のブランド農作物が、未来の世代の時代でも、愛されるようになります。

まとめ

地産地消とは、「その土地で生産されたものを、その土地で消費すること」を意味する言葉です。

現代では農産物直売所を始め、その土地の学校給食や福祉施設、観光業などで取り組みを進めています。

地産地消は生産者に多くのメリットがあるように感じますが、消費者にもメリットがあります。

l 生産者の情報を知ることができる

l 安く新鮮な野菜を手に入れることができる

l 農業などの活性化に協力できる

このようなメリットが消費者にはあります。

地産地消を家庭で取り組むことで、毎月の食費を浮かせることができる以外に、安全な農産物を食べることができます。

また、次世代が受け継ぐことができる農業など生産家業の技術を残すことができるので、地産地消は生産者だけでなく、消費者にも多くのメリットがある取り組みと言えます。

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